20180506 [読書] 図解解説!構造主義

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小野功生 図解解説 構造主義

大事な言葉
・何かがわかる、とは、何かが区別できること
・まず初めに言葉ありき


そもそも哲学・思想とは?
・人間とは
・人間とはどうあるべきか


サルトルの実存主義との論点
・人間は自由に思考できる
–> 構造によって思考は縛られている
・歴史は法則通りに弁用論的に発展(e.g., 王政 or 共和制 –> 民主制)
–> 深層に同じ構造が存在する
・人間が世界とどう関わりあうべきかを問うた
–>世界それ自体が言語により作られた文化的生成物


実存主義に至るまで; 主体性の系譜(2章)

1.「何かである」とは
・本質が先: 物の場合は「机である」本質が、存在(作られる)に先立つ
・実存が先: 人間の場合「勇敢である」は、彼が選択したこと –> 主体的に選択
–> 実存は本質に先立つ!

メモ)実存と本質について
・「である」が本質: This is a tool to write with.
・「がある」が実存: There is a pen.

2.歴史について:
・マルクス主義: 自然社会に法則があるように、人間社会にも法則がある
・フランスならでは: 市民革命を経て、「自分たちで歴史を作ってきた=近代化した」自負

メモ)
・「マルクス主義」と「マルクスの思想」が異なる点には注意が必要


近代哲学の発展(3章)
・啓蒙主義: 人間には理性的に決める能力があるハズだ –> 教育
–中世まで: 神が支配
–宗教改革: 神の代理人である人間(王・法王)が支配
–啓蒙主義: 人間が支配する ==> 人間が世界を良くしていかなければ(17c ジョン・ロック)
・カント1: 人間が理解できる範囲には限界があるのだ==神の代理人にはなれない
–理性批判: これは、「人間は人間の理解できる範囲を理解し、良くしていくのだ」と捉えられた
・カント2: 理性があれば正しく認識できる。では、「正しく生きる」ことはどう規定するのか?
–要請: どこかに道徳的規準を要請する(神や天国の存在)

カントへの考え:理性と現実はどこまで行っても違うんや
ドイツ観念論: いやいや、諦めずに理性と現実を一致させる枠組みを作ろう
–それでも、人間が世界の主人である事には変わらない

ヘーゲルの考え
・個人には限界があるかも。なので、「集団の理性」を信じよう
–各個人の対立を弁証論的に昇華させることで、より正しい認識に近づけることができる
–自分たちが歴史の発展の貢献しているのだ、という感覚

サルトル: カント&ヘーゲル: 弁証論的理性批判
・カント:人間は理性的に判断
・ヘーゲル:集団知、弁証論的発展


近代哲学の彼方(4章); ヘーゲルの集団の知性に対する批判

ヘーゲル哲学の伝承: これって神学じゃね?
–ユダヤ教時代: 高みから支配する神
–キリスト時代: キリストを通して神とつながっている時代
–近代キリスト: 神に認められてこの世を支配するのだ
・集団知により、「歴史の終わり」に人間は神になる

マルクス
・我々の考える「人間性」とは、歴史の中で培われてきたもの

ニーチェ
・「神は死んだ」:理念や理想をつくるのに、神の名を借りるのはやめて人類でつかもう

フロイト
・方法:一人の人間を複数の人間の様に見る
・無意識の発見
–これは、カントの「理性的な人間」に対する批判となった

ダーウィンの進化論
・「人間だけが特別である」という願望からの解放


構造主義前史(5章)

構造とは関係

ソシュールの言語学:
・ラング(話される言葉)とパトール(言語のルール)を切り分け
・言語(概念)とは、世界にくさびを打ち込むこと(差異)
–言語は恣意的に決まるものであり、必然性はない (イヌという音が犬である必要はどこにも無い)

デュルケーム: 社会的事実
–1. 個人が集まる
–2. 社会ができる
–3. 社会が人間を縛り始める(社会の制度=社会的事実)

モース:贈与論
・贈与とは義務である


構造主義の展開(6章)

実存主義からの反発: 構造主義はニヒリズムではないか

フーコー:構造なき構造主義
・構造も歴史の中で変わってきているのではないか???
・パノプティコン論法 (囚人は看守に見られていると思って自ら律する「人間」)
–この自ら律する「人間」は、王政からの過渡期に現れる一時的産物では?
—-この考え方自体が、民主的権力者にかなりメリットのある考え方。

ロラン・バルト: テクスト
・作品は書き手のものではなく、読み手のものだ。
–人は知っている情報や、自らの経験によってしか認知できない

ジャック・ラカン: 自分という他人
・「自分」も社会の中で、他人によって形成されてきたのだ


構造主義の発見: レヴィ・ストロース
・交換の中に構造がある
–例1:女性の交換(交叉いとこ) –> 女性の交換を漏れなく、一方向に
–例2:ミクロネシアの島嶼における贈与 –> 航海技術の伝承
–なぜ交換をするのか?その方が社会にとって有益だから(技術の維持)
・野生の思考
–現代人は抽象的な概念(愛・憎しみ)を考えることができる
–同じ概念は、未開の民族でも可能(e.g., フクロウとイタチが仲良くする様子==愛しみ)


7章以降: 構造主義を超えて

ポスト構造主義
・構造自体にも歴史的変化があるのではないか、という批判
・「近代」とは「物語のある時代」==>ポスト・モダン
・歴史の終わり(フクヤマ):西洋型近代社会はアメリカで完成した
— イスラムやアジアの世界観とは遅れているだけなのか?という批判も

言語
・言語論的転回
–近代は理性を重視した時代だった
–しかし、その理性は言語の限界を抜けられないのではないか?
・ヴィトゲンシュタイン:言語ゲーム
–言葉の意味は、他者の認識によって決まる(テクスト)
–言語のルールは、自然と出来上がってくるもの(やり取りの中で形成)

現代
・物ではなく、「他者の承認」という象徴を交換する時代


・「科学という考え方」も1つの特殊な文化に過ぎないのでは

 


理解したい概念
・交換、贈与論
・言語、記号論

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