2020.03.07 [読書] 岩田聡はこんな事を話してた

この本は良いです。任天堂の元社長、岩田さんの考え方・生き方をまとめた本。
もともと上に立ちたい、という人間ではなく、プログラミングが超絶好きだった人の話。
ただ、求められる立場に従い、「マネジメント」を考え続けた人の思考の跡。
勿論、大企業の社長としても優秀なのでが、これから小さいグループを作っていく自分にとっても刺さることが多い本。
いいタイミングで読めた。


  • 社員との個人面談・モチベーション
    • 何が強みで、何が弱みかを知ろうとした
    • 1対1で面談すると、初めて語ってくれることがある
    • 「ボスが私の事を分かってくれる会社」で人は働きたいもの。当たり前。
    • 一緒に目標を創る。「商品づくりを通して、作り手と遊び手を、共にハッピーにする」
  • 社員との個人面談・質問
    • 任天堂に入った動機
    • 「あなたは今、ハッピーですか?」
    • 今までやってきたことの中で、一番楽しかったこと、一番楽しくなかったことは?
  • ミッション
    • いい意味で、他人を驚かすこと
  •  人間観察
    • 極限状態こそ、その人の本質が出る。
    • 人が相手の言うことを受け入れられるか否かは、「その人自身の為に言ってるか」「本当に良いと思って言ってるか」
    • だから、マネジメントにおいては、如何にに私心を無くせるかが、本当に大事
  • マネジメント論
    • 判断とは、情報を集めて分析し、優先順位をつける事
    • 話す背景を極力説明する。「こういう材料が揃ってるけど、君ならどう思う?」と聞いてみる。
    • 「問題解決を目の前で見せる」事が、他人の納得に繋がる。
    • 自分たちは何が強みで、何が弱みかを、ちゃんと分かってないといけない!
    • 人は基本的に、自分の得意なこととを不得意な事を比べて、自分は不当に扱われている、と感じる。だから会社全体で考える時は、評価の軸を共通認識として持つ必要がある。
  • 組織論
    • 別の意識と価値観を持っている人に、敬意を持てるか。
  • リーダー論
    • どれくらい大変かということを漠然と知りつつも、何とかなる、という前提でいる。なんとなるという前提で動いているから、みんなが何とかしなきゃ、となる。
  • 伸びる人材
    • 知らない事を恥ずかしがらない
    • 安心して「バカもん!」と言える。=動機が純粋で悪意がない。打たれ強い。
    • 「仕事が面白いかどうか」は、「その人が楽しめる枠の広さ」に強く左右される。面白さを見つける事の面白さに芽生えると、ほとんど何でも面白い。
    • 才能とは、努力いたするフィードバック(ご褒美)を見つけることの才能。
  •  その他
    • 良い循環: 大して努力してなくても、人に褒められるとき
    • そもそも会社というものは、持ち味の違う普通の人が集まって、一人では達成できない巨大な目的を達成するもの
    • 仕事には必ずボトルネックが存在する。人はとにかく手を動かすと安心するので、時にボトルネックを放置したまま仕事を進める。
    • 正しい事よりも、人が喜んでくれることが好き。
    • 「実はこれも同じじゃん」というつながりの発見。プログラミングとマネジメントは似ていることも多かった。
    • コミュニケーションに問題がある時、自分に原因を求める。だってプログラムだったら、絶対自分に原因があるんだもん。
    • 削ることがクリエイティブになる


岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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