この本は良いです。任天堂の元社長、岩田さんの考え方・生き方をまとめた本。
もともと上に立ちたい、という人間ではなく、プログラミングが超絶好きだった人の話。
ただ、求められる立場に従い、「マネジメント」を考え続けた人の思考の跡。
勿論、大企業の社長としても優秀なのでが、これから小さいグループを作っていく自分にとっても刺さることが多い本。
いいタイミングで読めた。
- 社員との個人面談・モチベーション
- 何が強みで、何が弱みかを知ろうとした
- 1対1で面談すると、初めて語ってくれることがある
- 「ボスが私の事を分かってくれる会社」で人は働きたいもの。当たり前。
- 一緒に目標を創る。「商品づくりを通して、作り手と遊び手を、共にハッピーにする」
- 社員との個人面談・質問
- 任天堂に入った動機
- 「あなたは今、ハッピーですか?」
- 今までやってきたことの中で、一番楽しかったこと、一番楽しくなかったことは?
- ミッション
- いい意味で、他人を驚かすこと
- 人間観察
- 極限状態こそ、その人の本質が出る。
- 人が相手の言うことを受け入れられるか否かは、「その人自身の為に言ってるか」「本当に良いと思って言ってるか」
- だから、マネジメントにおいては、如何にに私心を無くせるかが、本当に大事
- マネジメント論
- 判断とは、情報を集めて分析し、優先順位をつける事
- 話す背景を極力説明する。「こういう材料が揃ってるけど、君ならどう思う?」と聞いてみる。
- 「問題解決を目の前で見せる」事が、他人の納得に繋がる。
- 自分たちは何が強みで、何が弱みかを、ちゃんと分かってないといけない!
- 人は基本的に、自分の得意なこととを不得意な事を比べて、自分は不当に扱われている、と感じる。だから会社全体で考える時は、評価の軸を共通認識として持つ必要がある。
- 組織論
- 別の意識と価値観を持っている人に、敬意を持てるか。
- リーダー論
- どれくらい大変かということを漠然と知りつつも、何とかなる、という前提でいる。なんとなるという前提で動いているから、みんなが何とかしなきゃ、となる。
- 伸びる人材
- 知らない事を恥ずかしがらない
- 安心して「バカもん!」と言える。=動機が純粋で悪意がない。打たれ強い。
- 「仕事が面白いかどうか」は、「その人が楽しめる枠の広さ」に強く左右される。面白さを見つける事の面白さに芽生えると、ほとんど何でも面白い。
- 才能とは、努力いたするフィードバック(ご褒美)を見つけることの才能。
- その他
- 良い循環: 大して努力してなくても、人に褒められるとき
- そもそも会社というものは、持ち味の違う普通の人が集まって、一人では達成できない巨大な目的を達成するもの
- 仕事には必ずボトルネックが存在する。人はとにかく手を動かすと安心するので、時にボトルネックを放置したまま仕事を進める。
- 正しい事よりも、人が喜んでくれることが好き。
- 「実はこれも同じじゃん」というつながりの発見。プログラミングとマネジメントは似ていることも多かった。
- コミュニケーションに問題がある時、自分に原因を求める。だってプログラムだったら、絶対自分に原因があるんだもん。
- 削ることがクリエイティブになる