2020.02.29 [読書] 私のロマンと科学

数年ぶりに読了。東北大学で研究を進めてきた西沢潤一先生が、現状の研究業界を喝破する。
年をとったら、自分もこういう本を書きたいところ。見渡すと、他にもその様な本は見受けられる。


  • 日本人の問題点
    • 誰もいないところでたった独り、黙々と現象を観察する頑張りが効かない
    • だれもやったことのない分野を究明していくことが必要
    • 日本人の基礎研究に対する貢献の薄さ(欧米から批判されている)
  • 師弟関係
    • 自由とは責任を持つ事
    • テーマをもらっておきながらデータを採ったのは私ですという
    • 真面目にやらず、他所に先を越されても悪いとも思わない
  • 教育
    • 教育の本質は、やる気を起こさせること。
    • 凡庸な教師:ただしゃべる(覚えさせる)
    • 優れた教師:示す(理解させる)
    • 偉大な教師:心に火をつける(生き甲斐を見出させる)
  • その他
    • 大発見は、予想できないから大発見


私のロマンと科学 (中公新書)
 

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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