2019.11.10 [読書] 何故あなたは「愛してくれない人」を好きになるのか

1. 何故あなたは「愛してくれない人」を好きになるか
2. 全てはモテるためである

成人男性向け映像の監督、二村ヒトシ氏による2作品。
国分功一郎先生、イチオシです。
職業に関する賛否両論はあれども、書いてあることはかなり的を得ている。

世の中には、理性で物事を理解していく人と、自分の経験に基づいて法則を見つけていく人がいる。
今回は完全に後者。頭でっかちに過ぎるの、経験重視のスタンスをしばらくは貫きたい。

総括

  • 女性側の観点
    • 自分への恋はナルシズム。自分への愛は自己受容 (self respect)
    • 恋は、自己受容ができないことによる”こころの穴”を相手によって埋めようとする
    • “こころの穴”はそれで埋まる。しかし、次第に自分を苦しめる。何故なら”こころの穴”を刺激するから
    • それは、自分が最初は良いと思ったことを別の面からみている事に気がつかないといけない
    • 自分を受容が最初に必要。その時、あなたの愛する人は、おそらくあなたが恋さなかった人。
  • 男性側の観点
    • インチキ自己肯定をやめる。自意識の過剰。
    • 目指す先は、考えるが臆病すぎない状態。
    • まずは自分から恋をすること。
    • 自分の中に、5人戦隊を持ち、モモレンジャーに諮る。

 


女性側の観点

  • つらく悲しい恋
    • 愛されたい、と無理にやっている事が、結果的に相手から愛されないことにつながる
    • その始まりは、「自分自身が嫌い」であること
  • 2種類の「自分が好き」
    • 自分への恋 = ナルシズム
    • 自分への愛 = 自己受容 (self respect)
    • どちらも持っておくことが重要
    • 一番つらいのは、自己受容ができていないのに、ナルシズムが強すぎること
  • 自己受容の重要性(”こころの穴”)
    • 自己受容ができていないと「自分の”こころの穴”=コンプレックス」を相手を使って埋めようとする
    • “こころの穴”はそれで埋まる。しかし、それは自分の苦しみを相手のせいにしていること
    • 最初は良いと思った相手は、だんだん自分を苦しめる。なぜなら、”こころの穴”を刺激してくるから
    • それは、自分が最初は良いと思ったことを別の面からみている事に気がつかないといけない。
    • 恋すること、苦しめられること、相手を憎むこと、傷つく事。すべては同じ”こころの穴”によるものである
    • 理想の男性=自分を苦しめる相手=自分への恋 との決別が重要
  • “こころの穴”の弊害
    • 自分を好いてくれる相手を好きになれない
      • 見下し型
      • 怖がり型
    • 幸せすぎると不安になる
      • 幼い頃の愛情不足が過度に刻まれており、不安になる
      • 母は娘に幸せになって欲しいと願いつつ、自分より幸せになって欲しくないとも願う
    • セックスによって、”こころの穴”は一時的に塞がったように錯覚する
    • 恋人とのけんかで怒り出すのは、大体が恋している側
    • 別れの際に、相手のせいにしてしまう
    • 処方箋: 恋されている側が受け止め、謝ることが大事
  • “こころの穴”の処方箋
    • 原因は、殆ど親との関係で形成されている
    • 自分がするのが嬉しいことだけをする
    • 彼のためにやっていれば、そのうちにあなたは彼の嫌がることだけをするようになる
    • 恋によって、「自分の”こころの穴”」を知ることも出来る

男性側の観点

  • インチキ自己肯定
    • そういう人ほど、他人を支配したがる
    • 自分の意思で、自分を受容しようとすることが肝要
  • あなたが何故モテないか
    • それは気持ち悪いからである。
    • 何故気持ち悪がられるか。それは、自意識過剰であるため。
    • 考えすぎると、臆病になる。
  • 分類
    • ポジティブな自信過剰: バカ
    • ネガティブな自信過剰: 臆病で暗い
  • 「自分は特別」という感覚
    • この状態自体は、かなりイタイ
    • 自分は特別だと思いこむことで、自分を励ます。確かにその効果はある。
    • しかし、自分を励ましつつも女にモテるとか、そういう都合のいいことは無理。
    • 「誰からも嫌われたくない」と思ってビビってるので、自分を出すことができない。
    • ==>「確かに自分は気持ち悪い。でも、好きなものは好き」という開き直りが大事。
  • コミュニケーション
    • 意思を持って聴く、こと。上から目線ではなく。相手をコントロールしない。
  • モテる、ということ
    • 裏返しになるが、女性の”こころの穴”を刺激できる人間であるということ
    • それは、「自分は気持ち悪い存在ではない」と誰かに保証してほしい
    • 「モテたい」は、相手の恋心を利用して、支配しようとする営み。
    • 威張ることを辞めて、女性の前に素直になること。
  • イタイ言葉
    • 本に書いてあることが悪いんじゃない。まじめな気持ちで、そういう本を読めば何とかなると考えているところがイタイ。
    • 自分の事を愛せないひとは、他人を妬むことはできるが、愛することはできない。
    • 大バカ。誰かが「自分の痛いところ」に触ろうとするのを、極度に避ける。
      • 「腰は低いけど実は偉そうですよ」とか「実は臆病でしょ」とか言われるとすぐに認める
      • 自分のプライドを守ることに、非常に敏感。
  • 考え方
    • 自分が新しい事を吸収できるコミュニティを探す
    • 自分の中に5人戦隊を作る。自分の中のモモレンジャーに諮る。

両者に共通する大事な点

  • 愛する、とは相手を肯定すること
    • 一緒にいることで、お互いが良い方向に変わっていける
    • 一緒にいて何となく居心地がいい。そしてそのことに感謝しあえる。
      • 恋している側が怒りだしたとき、それを受け止めること。それは、お互いの”こころの穴”を知るチャンス
  • kotsuking
  • 理研・計算科学研究センター研究員、文部科学省卓越研究員、気象予報士。
    京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。
    座右の書は「7つの習慣」。

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