2019.07.30 [考え事] 一般性・抽象性の罠 ≒ 固有名詞 vs. 一般名詞

とある本と,とある人生相談室における対話より.
こういった言葉を自ら紐解けるのは,本当にカッコいい.自分は援用がかなり多い.


  • 一般性・抽象性の罠
    • 國分巧一朗・「哲学の先生と人生の話をしよう」 より
    • どんな悩みも一般的・抽象的である限りは解決しない
    • AともいえるがBともいえる、という対立に陥る
    • 「あなたの問題」に注目して,「あなたの感性」を信じて,「あなたが決断」しなければならない
  • 固有名詞・一般名詞
    • 「何か良く分からないものに対して,ラベルを付けて安心する感覚」が一般名詞
    • ラベルがつくと,対象物との間にちょっと距離が置けたような気がして、楽になる
    • 「A」と向き合うのはしんどいが,「Aという問題」と向き合うと理性的に対処できる
    • しかし,最後は自分の問題・固有名詞として対処せねばならない.
    • そこに,道義的な善や悪なんてどうでも良いのだと思う
  • 言語化
    • 効用の一つとして、ネガティブなことも言語化してしまえば 、箱にしまって棚に格納できる
    • まずは○○事件とタイトルを付けるだけでも、客観視かつラベリングできて、自分のコントロール下における

 

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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