2019.01.21 [考え事] 論文で歴史に残るのは1枚の概念図だ

2019.01.21 論文で歴史に残るのは1枚の概念図だ by 隣の研究室教授(富田さん)

[ポイント]
論文の文化ですが、読者が読むかの判断する為に簡単に要旨をまとめます。
1枚だけ図を使って良い場合があるんですが、この選択がなかなか難しい。
結論としては、論文に掲載する図から、要旨の絵を”選ぶ”訳ではない。

自分なりに研究論文を書けるようになったなと思えるプロセスがありまして、
(1) 研究を進めてから、どう論文化するか考える
(2) 研究を進める前に、論文の図や構成を考える
(3) 何を研究するかを決める

この2年くらいで、(1) –> (2) に移れて相当生産性が高まり、成長したなぁとホルホルしていた。
しかしまだまだ子供で、(3)というステップがあると分かったのが、本当にでかい。

「何を研究するか」ってのは研究者の基本にして奥義なのです。
「自分の問題意識を明確にし、この論文はこう切り込む」ということが明確化できていれば、概念図は簡単に作れる。
というか論文の遥か手前の、研究を始める時にそれを持てって話なんです。

その概念図は、模式図とかフローチャートとかと違って、頭の中での思考実験を結実化された感じです。
そこには、研究者の問題意識とアイデアが示されてる。
逆に、概念図を書けない研究は、誰かの研究のパロディであり、本質的な研究ではないのです。

残念ながら、それが分かって今、「概念図を書けるような本質的な研究のアイデア」が僕にはありません。
それでも、自分に無い視点を明確化してくれたところが、小槻の感動ポイントでした。

  • kotsuking
  • 理研・計算科学研究センター研究員、文部科学省卓越研究員、気象予報士。
    京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。
    座右の書は「7つの習慣」。

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