2019.01.07 [講演メモ] 人工知能は人間を超えるか・東大松尾先生の講演より

世の中にはこういったセミナーは五万と有りますが,始めて参加しました.[Link]
松尾先生の名前は以前に読書で知っていました.
良い本を書いていたので,まぁ当然かなりできる研究者なんだと思います.

全般,表題の問いは答えていないけど,問いに対する回答は悲観的に見える.
画像認識に特化しても十分にペイする.産業的には重要.
しかし,個人的には未知の既知化に対する興味も尽きない.


まとめ

  • 昨今のAIと呼ばれているもの
    • ただの擬人化 (e.g. 電卓)
    • 機械学習
    • DEEP LEARNING
      • 簡単に言うと,深い関数を使った最小二乗法
      • ハードウェアの発達
      • BIG DATA
      • 計算効率化のトリックの発明
      • DEEP LEARNINGの発見は,「眼の誕生」に該当する
  • 深層学習で出来るようになってきた事
    • 画像認識
    • 運動の学習 (画像認識できるから)
    • 言葉の翻訳
    • 描くこと(GANが本質?)
      • e.g. セグメント ==> 画像 (木があるなら,こんな生え方だろう)
      • e.g. snap shot ==> movie
  • 人間固有の思考する能力
    • AIは新聞や小説は書けない.本当?
    • 言語はパターンなのか?シンボルなのか?
    • パターン:外界からの知覚があり,行動する(動物も可能)
    • シンボル:知覚から想起され,思考する(記号論)

  • 感想
    • テクニックとして,「眼の誕生」に結び付けて,その流れでのストーリー作成は流石
    • 白い巨塔(画像認識ミス)は,もう起きない?
  •  質問したかったこと
    • そもそも質問当てて欲しかったら,前の方座らないかん
    • 模倣による思考・意識の理解
      • NNやCNNは,そもそも人の脳のネットワークを参考にしている
      • CNNによる顔認証は,「へぇ,人ってこういう風に認識してたのか」感がある
      • DEEP LEANINGの先には,人間の思考・意識に対する理解がありえるのか?
        • e.g. 前野隆司先生の意識下流説,など
      • さらに踏み込めば,「意識や思考」に対する,他の在り方もあるのでは?
    •  こういう技術を使って,「研究者の評価」を定量化できないものか
      • 評価関数を入れると,主観も入るけどね
      • ただ,ハゲタカジャーナルなんかに出しても0査定とかは上手くできんものか
      • あと,インパクトの無い仕事より,高い仕事に専念するための選択と集中
    •  法整備
      • これは今でもインターネットなどでも該当する
    • バリバリの研究者が行う講演
      • 40代くらいのバリバリの研究者が,講演回りをするのはよく見かける
      • これって,なんでやるんだろう?
      • 義憤?物事を動かすステージ?

 

 

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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