20181111 [読書] ホモサピエンス全史(前)

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ユヴァル・ノア・ハラリ.
友人との飲み会の席で出た一冊.

「銃・病原菌・鉄」的な一冊.「こういう断面で歴史を見てみましょう」という本で,それなりに新しい切り口を提供しているので,アメリカ(?)ではきっと支持されるのだろう.この本の場合は,歴史を「認知革命」「農業革命」「科学革命」の3つの断面から分析・解釈していく.あくまでも,こういう解釈もある,ということで.

込み入った説明を要しない「集団」の最大人数は,たかだか150人くらいだろうという.言葉の獲得は,実際に存在しないこと(神話)を語ることを可能とし,言葉の能力が鍛えられ,その虚構・認知によって集団の最大人数が増加し,文明に繋がった,との主張.

面白かったのだが尻すぼみな印象.おそらく,最初に語られる「認知革命」が自分にとって新しい話だったのだろうと思われる.とはいえ,1冊本を読んで頭に残ることなんてさほどないので,「認知革命・虚構の存在」を知れただけでも十分に満足.

長く書きすぎてるのかもしれない.自分も論文やら書くときに,知ってることを何でも詰め込みたくなってしまうので,その気持ちは分からなくもない.枝葉的に論旨を拡げる方法は,それなりに文筆量を増やす事ができるし,それを良しとする人間も多いのだろうが,個人的には気を付けなきゃいけない事案と思われた.


  • 歴史の革命
    • 70,000年前:認知革命
    • 12,000年前:農業革命
    • 00,500年前:科学革命
  • 情報
    • 人類の登場:250万年前
    • 脳は全体積の2%だが,全エネルギーの25%を使う
    • 直立歩行–>腰回りを細める–>早産–>子育てによる社会性の強化
    • 火力の使用–>食事時間の減少–>腸の短縮–>脳の強化(ポジティブ・フィードバック)
    • 人類全体としては今日の方が情報が多いが,個人レベルでは古代の方が情報を多く持つ
      • 文明の発達・情報共有は,個人を「愚か者のニッチ」として生き延びさせることを許した
    • 現在の西洋文明:ロマン主義と個人至上主義と消費社会
      • ロマン主義:個人的な経験の推奨–>個人主義とマッチする
      • 現代社会は,「情報・経験」を売っているのだ
  • 認知革命
    • 言語の獲得により,見ないもの・存在しないものまで語ることができる
      • 特に噂話・存在しないものまで語れることで,情報を伝える能力が飛躍的に増加
    • 虚構(e.g. 神話)を語る能力の獲得
    • 虚構により,統率できる集団が飛躍的に増加
      • 1つのグル―プの意思疎通(暗黙の了解)150人が限界

 

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