2020.02.23 [読書] 切りとれ、あの祈る手を

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良くできる京大・山田君の推薦書。彼は思想に詳しい。素晴らしい。

  • 読んでいて、論理飛躍もあるように感じるが、なんか大事そうなことを言ってそうな、そんな気がする本。
  • 読書、読み、書きについて、思想的に問い直した本。それぞれのコンテクストは分からなくもないが、全体的な構成は、よく分からない。僕が馬鹿なのかもしれない。
  • 「寝ながら学べる構造主義」で似た様な感覚を持った。思想家っていうのは、似た様な文章を書くのかもしれない。
  • とはいえ、作家に搾取されていると自分が分かっただけでも、まぁ儲けもの。確かに、知っている情報を確認して、安心する読書は、それなりにある。
  • 途中で捨てる勇気も、大事なのだろう。それよりは、「ちょっと何言ってるかよく分かんない」を大事にしたいところ。

  • 本を読むということ
    • 本当に情報をそのまま受け取ると、狂ってしまう。
    • 読んでいて、なんとなく嫌な感じがする、それこそが読書の醍醐味
    • 今は、同じことを繰り返し読まされるくらい、本に溢れている。読者の搾取が行われている。
    • 本は少なく読んだ方が良い。
  • 読む・書くということ(ムハンマドの下り)
    • 世界、自分、本が、別々に存在する。
    • 本を読む自分が狂っているのか、世界が狂っているのか、分からなくなる。
    • 書くという行為も、自分が信じていないと書くことが出来ない
  • マルティン・ルター
    • 読むことは、祈りであり、瞑想であり、試練である
    • 革命は、本から始まる。文学こそが革命の根源である。
    • 革命の本体は、暴力ではなく、読み書き翻訳する、テクストの変換である
  •  唯一の忠告者、孤独のいうことを聞いた
    • 情報を持ち合わせないということは、今の時代は愚かに見える。自分が本当に正しいか分からなくなる
    • 情報があれば、全ての事に、気の利いたことが言えるようになる。
    • でも、これはただの縮小再生産である
    • 情報とは、命令である(ハイデガー)。知・情報は、人を堕落させる。
  • 生き方
    • ニーチェが言ってることが正しいと思ったから、そう生きざるを得ない

 

切りとれ、あの祈る手を—〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話

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