國分功一郎先生より。良書。
森博嗣のつぶやきシリーズに似たものを感じる。
意図的に、斜に構えるモードを使っているような印象もあるが、それが職業柄なのかはよく分からない。ただ、その分析が的を得ているように感じるのは事実である。
- 決断: 岐路に立ち、或る選択肢を選び取ること
- 何をすべきかは分かるが、決断できないことが、往々にしてある。
- これは本当だろうか?決断は、往々にして受動的にそうなってしまう(フィンガレット)
- 認識・感情
- 「情動(生体反応)」と「感情(意識の気持ち)」を区別する(アントニオ・ダマシオ)
- 悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる(生体反応==>気持ちの例)
- 「情動(生体反応)」と「感情(意識の気持ち)」を区別する(アントニオ・ダマシオ)
- 恋愛
- 恋愛で上手くいかない女性の多くは、「自分のことが嫌い」
- 自分のことが嫌いだと、自分を愛してくれない人に関心を持ってしまう
- モテるとは敷居が低いことを意味している
- 誰しもが、心の穴を誰かに恋することによって埋めようとしている
- 或る未練とは、本当に愛に基づいているのか?
- 未練とは、「自分が対価を受け取っていない」という感覚に立脚している
- 恋愛で上手くいかない女性の多くは、「自分のことが嫌い」
- 親子
- そもそも、子は親に愛して欲しいと強く願う
- 願いがかなえられない時、「これが愛なのだ」と思い込もうとする
- そうなると自分の感覚「痛みや辛さ」を信じられなくなり
- 自分の感覚に基づいて判断を下す機能が低下する
- 世間に蔓延る罠
- 相手の良心の呵責を搾取する人間
- 私は大事に愛しているのに、それをお前は理解せず裏切るのか
- 相手の良心の呵責を搾取する人間
- 言い訳のパターン
- 「無理だ」「仕方ない」「だって」
- 「できる奴とできない奴」がいるのではなく「やりたい奴とやりたくない奴」がいるだけ
- 一般性・抽象性の罠
- どんな悩みも一般的・抽象的である限りは解決しない
- AともいえるがBともいえる、という対立に陥る
- プラス思考
- 様々なことを考えずに済ますことによって可能になる
- つまり、悪い方向から目をそらす必要がある、かなり無理をして
- 無理をしていることがつらいので、頑張らない人間にいら立ちを覚える
- その他の言葉
- つらい事って、人に話すと楽になる
- 人は、過去を振り返って思い出す記憶のままに、かつて生きていたわけではない(ドゥルーズ)
- 「幸福」の他人委譲
- 相談に見せかけて自慢してんじゃねーよ
- 年下との良好な関係は、斜め上に立つこと(真上でも真横でもなく)
- 運が良い人、とは、心身で行っている計算量が多い人
- 「プライドが高い」は「自信がある」の正反対