2019.02.07 [哲学思想] オルテガ・大衆の反逆 (NHK, 100分で名著)

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3~4週目は,解説者の主張という感じ.

 

  • オルテガの定義
    • 大衆とは、「ただ欲求のみを持っており、自分には権利だけあると考え、義務を持っているなどとは考えもしない」、つまり、「みずからに義務を課す高貴さを欠いた人間」
  • 大衆とは?
    • 根無し草 群衆化した人たち
    • 階級ではなく生き方の問題(エリートとの対立軸ではない)
    • 均一であることに喜びを見出す(平均人)
    • 慢心した坊ちゃん
      • 自分が正しさを持てると勘違いしている
    • 波間に漂う大衆(超民主主義=大衆時代の民主主義)が現代を決定している
      • 自由を獲得しようとして、自由を破壊する大衆
      • ≒パンを得るためにパン屋を破壊する
    • カーニバル型共同体=祭りによってしか,一体化できない
  • 背景
    • トポス: 自分が意味がある場所に位置づけられている場所
    • その反対に,都市では,自分は代替可能で記号的存在.群衆化してしまう
    • ミシェル・フーコー: 近代は個性を奪う(都市への労働者の大量流入)
  • リベラル=自由主義
    • リベラルとは,寛容であること
      • 17cの30年宗教戦争 (カトリック vs. プロテスタント)からの反省
      • 多数派が少数派に認める自由
      • これからの正義: 権利を主張する型,説
  • 民主主義(生者)と立憲主義(死者の民主主義,憲法による権力の制限)
    • 伝統とは,死者への投票権と捉えることもできる
    •  生きている死者
      • 過去の叡智のもとに生きている=「死者」として存在している
      • 現代は死者と断絶した時代
      •  革命=死者を蔑ろ=現代の孤独
        • 自身があるように見えて、基準がない
        • 逆に大衆は不安.この状態は独裁者(善の基準の単純化)を生む素地となる
    • ポールヴァレリー
      • 我々は、過去に後ろ向きに進んでいく=過去を正対しないと前に進めない
    • 友人の死
      • 友は死者として存在している=彼との新しい関係が始まった
  • 保守主義とは
    • フランス革命への反省
      • 理性的だと思われた民主主義の生んだ独裁者
    • ファシズムへの反省
      • 過去に見た悲劇の再現
    • 民主主義とは,多数者による専制
    • 保守主義は,人間の不完全性と認める.理性の不完全性に対する理性的省察
      • 原発管理の可能性・不可能性に対するアナロジー
  •  整理中
    • いわゆるルサンチマン?
    • 実存主義との関連性(自分たちが歴史を作っている)
    • 民主主義
    • 近代化に伴い新たにエリート層として台頭し始めた専門家層、とくに「科学者」に対し、「近代の原始人、近代の野蛮人」と激しい批判を加えている。
  • カッコいい言葉
    • 思想とは,真理に対する王手である
    • 私とは,私と私の環境である.私の環境を救えなければ,私は救えない.

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