20121127 ドイツで思ったことシリーズ

11月の頭からドイツのフランクフルトに来ています.やはり,国が違うということもあって,日々色々と疑問に思うことも多い.ということで,滞在中に思った疑問について,何回かに分けて述べていきたいと思います.くだらないようなことも,多々含まれています.

———————————————
ウサギ
———————————————
今はフランクフルト・ゲーテ大学のRiedbergというキャンパスにいます.このbergっていう地名はドイツに色々あるんだが,これはお城の意味らしい.とはいえ,中央駅からは20分くらいで着くので,そんなに田舎な訳ではない.

そんなキャンパスですが,夜に帰宅すると,キャンパス内を跳ね回る動物の姿.見ると,たくさんのウサギである.こいつら夜行性で,昼間は茂みの下で眠っているのを確認できる.あれ?ウサギって冬眠しなかったっけ?

うさぎ,かわいーなー.でも,なんで日本ではウサギを見かけんのだろう?そういう生態系が元々無い or 都市化が絶やした,って可能性がある.

で,生態系が元々無いってことはない.童謡にも,「ウサギ追いし,かの山」ってあるし,江戸時代の武士は,武者修行で野宿するときは,手裏剣でウサギを狩っていたって聞く.そいや,こいつらの肉は柔らかそうだし.

ということは,やはり人間がその棲みかを奪ったんだろう.そういう一つの生態系が破壊された場合,何らか人間に不都合な副作用も起こると思うんだが,それは何なんだろう?例えば,今日の鹿の獣害は,オオカミを絶やした事の弊害である.生態系は,いくつもの種が,それぞれのフィードバック効果の関係性を持っている.今のところ,ウサギのいなくなることによる弊害は聞いたことがないけど.

———————————————
電車のチケット
———————————————
ドイツでは,市内電車のチケットのチェックがない(改札も巡回もない).都市間輸送電車ではしっかりしてました.

この市内電車,一回乗っても200円くらいで大した額じゃないが,全くのスルーは気持ち悪い.一応,違反乗車をしていたら,言い分を聞かずに大きな額の罰金があるらしい.文化的に,と言ってはそれまでなので,ちょっと理由を考えてみた.

1.ドイツ人はモラルが高くて,違反などしない.
2.違反を取り締まるための設置コストが,違反による減収より少ない.
3.福祉政策的な,所得再分配

ちょっと考えてみて,3の線が面白いような気がする.まず,こちらの市内電車は,採算取れていないと思われる.なかなか比較が難しいのだが,京都市営地下鉄で黒字なのは,四条-京都間だけだと聞いたので,例えば東西線よりは採算取れてないだろってことで.
本数が多いし(朝の4時から12時まで),夜なんてほんとにガラガラである.

採算が取れていないのにやってるとしたら,福祉政策である.なるほど,福祉か.ドイツの民族性を深く分かってるわけではないが,あまり新自由主義的な香りは,あまりこの国からは感じない.それに,遊ぶの大好きって感じの街でもないので,ゲルマン民族は真面目で格差をあまり許容しない民族なのではないかと想像する.無賃乗車するとすれば,それはある程度所得の低い人なので,まぁそれはそれで良いんじゃないって思ってるのかも.ある程度お金がある人は,そんなけち臭いことしないし.

別にこの国で思ったのは,物乞いがすごく少ないという事.もちろん,いるにはいるんだが,一回フランスに行った時とは大違いである.ちなみに,日本も非常に少ない.しかし,間違いなく今日本の格差は拡大中なので,この先どうなるか分かりませんね.

ワープ.

ここまで書いてて,新自由主義的な思想は,その国民の「物欲しい」欲求に似ている気がしてきた.とりあえず,先進国で考えている.
フランスは,おしゃれの国だし,物欲しい欲求高そうである.
アメリカは,サブプライムが起こるくらいに,借金してでももの買う.
ドイツ人は,見た感じオシャレもあんまり興味なさそう.
日本は...だんだんとアメリカ的になってる気がしますね.

物が欲しいと,お金をもっと稼ぎたいしで,その延長上に格差社会があるのではないか.とりあえず,目に見える相関関係から因果関係を言ってるけど,理屈に無理はある.だけど,なんとなく正しいような気がする.

とりあえず,一回目はこんなところで.

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、准教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です