2012.05.29 [読書] ドラッガーの遺言

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ピーター・F・ドラッガー: ドラッガーの遺言

本を読んだ感じだと,本自体は二部構成になっているように感じた.
1.日本のこれから
2.各人が自分自身をどの様にマネジメントするか.

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○ 経営
経営とは,業務を遂行する行為である.経営の本質を考えるとき,以下の3項目を考えることが重要である.

1.事業は何か.なにを達成する必要があるのか.
2.あなたの事業の成果を如何に定義すか.
3.あなたの,コア・コンピタンはなにか

○ リーダーの条件
有能なリーダーの条件は,「なにをすべきか」を考えた上で,「何が自分の仕事か」「何が自分に適しているか」を考えることである.生まれついてのリーダーなど存在せず,リーダーとして効果的にふるまえる人がリーダーとして認識される.

特に大事なのは,何が自分の長所であるか,を考える事であろう.人間は,基本的に比較級で考えてしまうので,得てして,人にあって自分に存在しない物・スキルを求めがちである.しかし,僕が僕だけに出来る事を為すのは,自分の長所で生きて行く事が必要であろう.

○チャンスに目を凝らす
「問題重視型」の視点のとらわれず,「機会重視型」の視点を持つ事が重要.

これは,さっきのリーダーの条件に似ていますね.最近読んでいる,「7つの習慣」で面白い部分として,仕事の4分割の部分を取り上げる.今,自分が直面している問題は,概して以下の4分類に分けることができる.

1.短期的に,やるべきこと
2.長期的に,やるべきこと
3.短期的に,した方がいい事
4.長期的に,した方がいい事

リンカーンか誰かが,父親に錆びた斧を渡されて,1週間で木を切るように命じられた.リンカーンは,5日間を斧を研ぐ時間に割き,2日間で木を伐った.これは,長期的にするべき事を意識して行う事の重要性を示している.多くの人は,先の4分類の中で,1.3の短期的な仕事に眼を奪われがちである.しかし,大事なのは,やるべきことに意識を割くことである.

○ 経営において,部下とのコミュニケーションは義務である

研究では,自分の成果を上げる事に意識をい先ががち.もう少し,後輩・留学生の指導も,自分の役割として果たさなきゃいかんかな,と反省.

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一部、論理展開が気に入らない記述アリ。

○インドにとっての英語は,今後グローバル化する世界経済で大きな武器になるでしょう.イギリスは実にすばらしい教育制度を残しました.

○アメリカではすでに単純労働者的な仕事は減ってきて,10%強にすぎませんが,日本では20%を占めています.より知識労働者を増やしていく必要があります.



ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)

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