2018.02.01 [講演メモ] 内田樹さん講演まとめ

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今日は職場に内田樹さんに講演に来て頂きました。タイトルは「記憶と言語」。僕の卓越研究員の間接経費事業で来て頂きました。コンセプトとしては、文字・言語の発明によって、時間軸の思考・感情(恐れや怒り)が生まれたのでは、といった感じ。僕も身の回りにある不思議をちゃんと捉えて消化する習慣は素晴らしいし、自分も身に着けたい。森博嗣や福岡伸一も似てますね。

あとは、「哲学や思想は生活言語で作るもの」という考え方に、少し背中を押されました。高校生の時に哲学者になりたいけど、なり方わからんなと思ったことを思い出しました。今からでもなれる。うん。

職場の読書好きの方と知り合えるきっかけにもなって良かったです。寝ながら学べる構造主義は、良書です。

以下,ノート.


・知性・AI
問: 人間に生まれたものが人間,人間的思考を得ようとしたものが人間?
==>この活動が人間ではないか?
似: ボーヴォワール 女性に生まれるのか,社会の要請で女性になるのか

・AI
問: コンピュータに人間と同じ思考ができるのか?
応: That remindes me of a story.

・構造主義的論法
記憶: 情報記憶(言語化)から記憶を紡ぎだす  4次元情報をアーカイブしている訳ではない
思考: 言語から思考を形作る          思念を言語化している訳ではない
石工: 考える人を形作っている         初めから中にいるわけではない
研究: 問題を定義している           問題が定義されて解決方法を探している訳ではない
==> この観点では,論文の多読は良いことなのだろうか?
==> 創造とは,海のものとも山の物ともわからぬもの.しかし,直感は知っている.
==> 喉に刺さった小骨を大事にする

・文字の獲得
主張: 文字の獲得により人類は時間軸を手に入れた (恐怖・希望・後悔・期待)
裏付け: 中国の姜族の話 (朝三暮四,矛盾,守株待兎も同様,そもそも寓話はこうなるなという裏付け)

・事後的獲得
孔子: 子曰く,仁遠からんや。我仁を欲せば斯に仁至ると.
==> 仁を定義しない.

・哲学的論法
証明はしない,風雪に耐え,時代の評価を得る (説得力のある命題を得る)
==>(栄作) ここがそもそもの自然科学・科学哲学の始まりといえる.

・哲学:
哲学には難しい言葉は要らない.生活言語で十分である.

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