数式を使わずに、量子力学を習うための入門書。
元々、戦前の物理学者・伏見康治さんが、子供への教養向けに書いた作品。
とはいえ、僕が読んでも学ぶところはそれなりにある。以下、自分の理解を助けた点をまとめる。
- 授業に使えるかもしれない
- P194 古典力学モデルでは、電子は光を出しながら原子核に向かって落ち込む
- P206 s軌道とか、p軌道とか
- 分子の振動
- 分子は回ったり、振動したりする。回転が遅くなったり、振動が小さくなる時に、光を放出する。
- この波長が、固有の値を持つ。それぞれの分子ごとに、固有の放出線・吸収線がある(よく放つものは、よく吸う)
- 原子・分子にはそれぞれ、特定のエネルギー状態があり、それが飛び飛びに規定されている。(固有振動数)
- 確率的解釈
- 電子波の干渉実験
- 振幅が大きいところを、粒子を発見する確率が高い場所、と解釈する
- 電子波の干渉実験
- 光子
- 非常に遠くの星が、何故見えるのか? => 光子が届いているから(光の粒子性)
- 単純な知識として
- 平均自由行路
- 空気中の分子が、ぶつからずに航行できる長さ
- 平均して、10万分の1センチメートルくらい
- 分子の衝突
- エネルギーは等価に配分される
- 例えば、窒素分子(n2)の平均速度は、酸素分子(o2)よりも早い。i.e. 重い分子ほど遅い
- 火をつける、ということ
- 分子にエネルギーを与える = 速度が上がる = 分子の互いにのめり込む(反発しない) = 分子反応が起こる
- 分子間力
- 液体から分子を離すエネルギー = 気化熱でおおよそ説明できる
- 平均自由行路