鳥原隆志氏によるインバスケット思考に関する導入書。
友人の資格勉強に刺激を受けてとりあえず読んでみた。
書籍自体は簡易なものであり、資格勉強などに役に立つものでもない。
なんとなく、ラフに、この思考に知るための本、というところか。
大きな考え方としては、などにあると思う。
・情報の処理と、その背後への推論
・緊急性ではなく、重要性の高い事項への的確な時間投資
・リーダーシップ論
自分では地頭・頭の回転は悪くないと思ってる。
それでも読み進める中で、「思考の盲」や「考え方の傾向」があるのは良く分かった。
本格的に試験を受けると、その辺りのフィードバックもあるのだろう。
というわけで、もう一冊、本格的な試験勉強向けの本をやってみたいと思った。
また、リーダーシップ論としては鴻池さんの人生相談も関連して面白い。[Link]
- ダメなリーダー:とにかく、自分で決めて、自分で指示を出して、自分で責任を取ろうとする
- 有能なリーダー:自分で「勝手には」決めない。必ず、現状をメンバーに説明し、何が足らなくて、何が求められているかを共有して、議論を始める。
- リーダーが「何を考えているか分からない」ではなくて、「何を考えているかよく分かる」という状態にすることが大切
- [結論] リーダーの役割は、情報を流通させること!
- リーダーとしての視点
- リーダーとは情報の交差点。リーダーシップとは、情報を回すこと(鴻池さんに通じる
- 不満を言うメンバーはやる気があることが多い。
- 自分がいなくても回るグループを作ること。自分を求められる承認の欲求に酔っていては二流
- リーダーはカウンセラー
- リーダーはプレイヤーではない。いつまでもプレイヤー感覚でいない。
- 組織の重要事項に照らし、叱るべきは叱らないとダメ。僕は未だ、叱ることができない。
- 正当な評価をすること。この逆が、もっともモチベーションを下げる。
- 自分自身の認知バイアスについて知覚するべきである。
- ハロー効果(一芸に対して人は弱い)
- 寛大化傾向(自分の部下に対し)
- 中心化傾向。可もなく不可もなく、はしない。
- 肝に銘ずる点
- 重要性の低い仕事の処理に追われ、仕事をしたつもりにならない。
- 特に、階級が上がる時に非常に大事
- 研究室運営に向けて考えるべき点
- どうやったらメンバーが、「グループに属している感覚」を持つか
- 単純には、単純接触効果ではないか
- 下からアイデアが上がってくる環境が理想
- 自分が動揺したり、不安にならない
- どうやったらメンバーが、「グループに属している感覚」を持つか