意識についての考察。出てくる多くの話は、見聞きしたことのある話。
という事は結局、この辺りの思索に関するREVIEWは概ねできているという事だろう。
大事な点を3つ。「意識は傍観者」という考え方が、個人的には面白い。
- 意識は「サブモジュールの塊」ではなく、「自分が正しいと信じるサブエージェントの民主主義」
- しかしそれゆえ、人は葛藤を生む。
- 意識の役割とは、その葛藤に対処すること
- 意識とは新聞のようなもの
- 自分自身でアクセスできる情報の舞台裏はとても少ない
- しかし、見だしを読んで、さも「自分が思いついた」様にふるまう。それが意識。
- 意識の表れ
- 虫の知らせ (=運がいい人)
- 意識に関する探索
- ×サブ・エージェントの集まりではないか?
- 〇心の民主制。自分こそが正しいと考えるエージェントの競争。
- 同じ問題に異なる意見を持っている
- しかし、それゆえに葛藤を生む
- 責任の問題
・ゾンビシステム(自動運転モード)のしたことに、罪と責任を問えるのか?
・阿学が進歩したから出てくる、新しい哲学的課題
・処罰を放棄するのではなく、修正の方法を考えること。罪を問えないのではなく、修正可能と考えること - 意識の目的
- ゾンビシステム=自動化モード (e.g., 無意識化の運転)
- エネルギーの最小化
- しかし柔軟性がない
- 意識とは、対立ずるゾンビシステムを上手く取り扱う事
- ゾンビシステム=自動化モード (e.g., 無意識化の運転)
- 秘密について
- 脳にとって不健全(エネルギー消費)
- 脳内に、「言おうとする意見」と「言わないでおこうとする意見」の両方がある時、秘密になる
- 言わないでおこうとする意見だけであれば、それは秘密ではない
- 自分自身があまり秘密を守れないのは、この対立状況(エネルギー消費)が嫌だからか?