愛するということ by エーリッヒ・フロム
・愛することには技術が必要
・愛することは、能動的な行動
・愛しているから、あなたが必要、という状態に至る
・「与えることは犠牲」などの感覚は、愛を市場主義的感覚で見ているから起こるのだ
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誤認
・愛の問題を、「愛される問題」と捉えている
・「対象」の問題であって、「能力」の問題ではない、という思い込み
—その昔は、結婚した後に愛が芽生えると考えられていた
・至上主義的考え。自分の価値と比べて、掘り出し物を探そうとしている
・恋に「落ちる」という体験と、「愛している」という安定的状態との錯誤
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第2章; 愛の理論
愛の芽生え
・孤立しているのに、結ばれていない事への羞恥心・罪悪感・不安
不安の解消
・仕事への熱中
・侵略
・宗教
・祝祭的興奮(集合意識)
一体感を味うための方法
1.祝祭的興奮(集合意識)
・一過性:性的興奮
・定常性:愛
2.集団同調
3.創造的活動
愛とは
・能動的な活動で、自ら踏み込むもの
–与えることは、何か損するとか、犠牲にすることではない(資本主義的考え)
–与えることは美徳だからやる、のではない
生産的にならねばならない
・与えることが、自らの喜びとなる
–そう思えるかどうかが、その人間の成熟度を代表している
・幼稚な愛: 愛されるから、愛する。あなたが必要だから、あなたを愛する。
・成熟した愛: 愛するから、愛される。あなたを愛しているから、あなたが必要だ。
愛の形
1.親子の愛
–母親の愛: 受動的に受け取る愛 (無条件の愛)
–父親の愛: 私が愛するのは、あなたが私の期待に応えるからである (条件付きの愛)
2.兄妹の愛
3.異性の愛
4.自己への愛
–利己主義と自己愛が異なることに注意
5.神への愛
— 母権的宗教(自然・無条件の愛)–>父権的宗教(一神教・条件付きの愛)への発展
愛の練習
・客観性=ナルシズムの克服
–自分の不寛容・不機嫌を客観的に観察する
–ナルシズムは、現実と自分の認識をゆがめる元凶である
–相手を信じること
—-相手に対して誠実になるための必要条件
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