2019.03.29 [講演メモ] 水文・水資源Beyond2030WS

合宿の自己紹介をメモ。
今回テーマ: 斜に構えるモード・素直モードを意識して使い分けてみよう(宮嶋理論)!


  • 大事なところ
    • 今後10年の研究内容・BEYOND
    • WACCAの枠組みに期待する点
    • 議論したいこと
      • 渡部さん
        • 新しい分野の設立、学術業界の再編成、産官学連携
        • WACCAは手段(マキャベリズムですねぇ)
        • 学術面でどう評価される(評価の確立)?企業にも役に立つ?
      • 橋本さん
        • 「災害」と「自然現象」の境目。それは人や資産。
        • 人が自然から受ける影響(+、-)をより深く認識したい
          • 例)雨とうつの関係、梅雨と美術(気候でどう決まる)
        • まっさらな視点で、地球で一番住みやすい場所
          • 生まれた場所を認識するまでのプロセス(心理学)
      • 阿部さん
        • 何で食っていくのか?(企業として?阿部さん個人が?)
        • これから河川計画はないし、、、
          • 気候変動適応法で、また変わるのか?
      • 山田さん
        • RRI、d4PDF、河岸段丘・中山間地系の確率的リスク
        • 工学の言葉で河川水文地理学
        • 非モデル知の語りなおし
        • リスク・歴史・資産のインタラクション
      • 綿貫さん
        • 水質変化、経済評価、確率情報の活用、湖沼の評価、機械学習
        • 曝気循環施設の運用効果、ダム運用(裁判沙汰)
        • 水質・水理・気象の一体的な計算。特に「水質」
        • 偉くなる・脱ブラック
        • 新しいビジネス・共同研究(ESG投資、氾濫想定水位)
          • Environmental Society Governance
      • 林さん
        • PAWRなど技術の発展、観測データのハーモニー、オープンデータ
        • データの品質管理、地上観測所による観測体制の見直し
        • 議論したいこと: どの程度の品質が求められるか?
      • 丸谷さん
        • 水文・水質データベース、データペーパー
        • 生態学と水文学の融合、社会貢献にどうつなげるか
      • 小槻
        • ロールプレイングゲーム
      •  田中さん
        • 洪水リスク評価はできる。ではどう使うか?
        • 被害推定。Especially, 破堤確率の設定
        • リスクカーブをどう河川計画に活用するか?(保険業界では常識)
          • いわゆる、スマート社会
        • 社会水文学の台頭は、社会実装に繋がるか?
      • 木下さん(研究よりも普遍)
        • レジリエンス社会に資する都市形成(都市計画)
          • 予測、対応、(回復)
        • MaaS: (Mobility as a Service)
          • 交通サービスの共同化
        • SARを気象観測ツールとして定着させる
      • 峠:
        • 徒党を組んで地域のボトムアップ研究(海外を意識)
        • 観測の5W1Hを戦略的に考える
        • 災害があったときに何がどの様に影響があったか
      • 木村さん
        • 次世代モニタリング・社会実装
        • 産官学ニーズ・シーズのマッチング
        • 大型研究の構想、超学際的アプローチで成し遂げる研究開発・社会実装
        • 失敗例の共有
        • キーワードのマッピング(ガイダンス資料)
      • 仲吉さん
        • BIG DATA, 市民科学, オープンサイエンスのためのプットフォーム
        • 個人で完結しない研究(異分野とのケミストリー)
        • 民間畑のメンバーの参入(実用化を目指して)
        • スター型ネットワーク
        • 最適な研究室運営・プロポーザルの共同執筆(とりあえず書く)
      • そのほか
        • オープンデータの方向性、データサイエンス
        • 社会変化、ビジネスってキーワードが多いなぁ
        • スマート社会への流れ(リスク評価、MaaS)
        • 「自動化」へのトレンド(農業、自動運転)
        • あんまりAIって流行ってきてない
  • 研究紹介
  • 仲吉さん: 地上気象ビッグデータの取得
    • 課題: 熱ストレスセンサ(小型化・精度向上)、環境ストレス(PM2.5、花粉症)
      • 更に、データからの予測モデルを作りたい
    • 夢:市民みんなが小型センサを持つ社会を作りたい
      • 市民科学・オーピンサイエンス、ステレオビジョン(3次元、e.g., 海鳥の帆翔)
      • 人工知能による雨予測、雨滴サイズ・雨量強度の推定
      • Global Urban Climatology(ヒートアイランド、世界28メガシティ)
      • 航空機からの排熱・排ガス
      • 活動時消防隊員の深部体温予測モデル
    • オープンサイエンス
      • 市民も交えて一緒にサイエンスする
  • 木村さん: 農業水利
    • 地表流のレビュー: 森林水文、河川、砂防、農業土木、グローバル
    • 水田流域水循環の水理・熱環境
      • 水稲用の液肥や導水の自動化
    • 農業分野におけるSociety 5.0
      • AIによる需要予測、食料供給
    • 質問
      • 高温障害、江戸時代は?
  • 武藤さん: 流域の地理条件と現状分析
    • 戦後の植樹、近年の放置(過疎化、低価格)
    • 流域の類型化(地形・地質)、林業の活性度から関係性を調査
      • 例えば、緩やかな地形では大規模化が容易
    • 地域ごとに林業の担い手が変化(1.造林、2.素材生産、3.加工)
      • 歴史(戦前からの林業の発展に大きく起因する)
  • 峠さん: 大陸性内陸湖(発表しにくい、なぜ?)
    • 環境鋭敏性が高い。フィードバック性も高い
      • 結果としての「環境影響」。問題は「定量的」な
        • 塩害 ==> 健康影響
      • 原因としての「水循環」
        • ステージ0(なし)、1(進行中)、2(悪化後)
          • そもそも、ステージ1の定量的情報が少ない
    • ケニアの事例: 進行中の消える湖沼
    • WORD:
      • 土木は地球のお医者さん
      • しかし、診断はなかなか研究として認められない
  •  林さん:
    • 京大防災研: 地域クラスタリング
    • PASCO: ハザードマップの作製(日本・途上国)
      • 衛星画像から被害の判読 (2018年西日本豪雨)
    • DIASの枠組みで衛星を民間利用
    •  取り扱い衛星一覧
      • SAR
        • ALOS, RANDSAT, TerraSAR, SPOT6&7
      • 高分解能光学衛星(30cm~1m)
      • 中分解能 工学
        • SPOT、ALOS
  • 木下さん:測地学者
    • inSAR (合成開口レーダー:SAR)の大気伝搬遅延効果
      • INSAR(SAR干渉法)、典型的利用は地表面変位、地盤沈下
      • 気象(水蒸気効果)とのコラボ
      • 大気山岳波、雲があっても良い!
    • 東大時代: 気候変動、社会影響評価(洪水被害)
    • RESTEC: SARの時系列解析
    • 気になったこと
      • 交通はサービスの提供者が異なるが、上手くいくのか?
        • e.g. 新幹線とかに簡単に積めるの?
  • 田中さん: 洪水リスク評価
    • 降雨流出、氾濫モデル、洪水リスク、有限要素法・粒子法
    • 超過洪水のリスクを定量化
      • 日本: 雨の確率 ==> 計画降雨 ==> 洪水リスク ==> 被害推定
      • 海外: データドリブン(過去の既往流量から)みたいなパターンが多い
    • 総合確率法(ハイエトグラフを流域内に複数用意)
  • 丸谷さん: 流域水文学
    • 社会変化、気候変化、植生変化、影響
  • 林さん: 降水観測手法の多様化
    • 地上観測:減りつつある
    • レーダー:
    • 衛星観測:GSMaP
    • これらの観測データーのハーモニー
  • 綿貫さん: 溜まった水(KIMNOLOGY)
    • 浅井湖沼の水温、水質
      • シミュレーション、観測
      • ミリ単位の流速を図ることの難しさ
      • ADCP(超音波・ドップラー・CUREENT・プロファイラ)・三次元測れる
  • 山田さん: 河川地理学・河川水害リスクの地理的構造
    • 経歴
      • 住民間手続き(学士)
    • 河川地理学
      • 地理学自体は縮小再生産に入ってる
      • 研究の例) 流域の各地域で、どれくらい水害リスクは違う?
      • 水害リスクは4次元
        • 空間座標xy、超過確率、浸水深、被害などなど
        • 多くの研究はそれを二次元に落としている
      • このリスクを二次元でマッピング(意外とこれまでされていない)
      • 最後は、四国の地質条件にまでもどる。
        • e.g. 北側は破砕帯(構造線)
      • 蛇行平原区間の河川の変遷
        • ブラタモリの徳島編みたい
    • 河川リスク(小スケール・小リターン、大スケール・大リターンなどの3タイプ)
      • 東日本で違うのは何故?フォッサマグナ?
        • 関東は内水が多い。低地だから。
      • もっといえば、東日本で大河川が多いのは何故?
  • 橋本さん:浸水と健康リスクと水文疫学
    • 水文疫学は海外ではhydro-rpidemiologyという分野が広がりつつある
    • 洪水氾濫に伴う有害物質拡散・健康リスク評価
    • 例)バングラディッシュの染色工場
      • どういう対策ができるのか?
        • e.g., 堤防、でもこれだと農業が。。。などなど
      • ステークホルダーの調整
      • 融合は、興味・人同士の相性で決まる(実感)
  • 渡部さん: 水文・気候予測情報学
      • 従来は影響評価の一部だったが、研究分野として伸びてきた。
        • あふれた情報を整理する時代
        • 研究のための研究?きちんと評価されるのか?
        • 情報を活用する研究が高まるべき
      • 気候変化・社会経済変化 ==> 未来学
        • 変化に注目して一括で見て行こうよ!
        • リスク、中間地、島しょ地域、持続可能性
        • キーワード: 予測情報の利用、人口減少、社会経済変化
      • 質問
        • 気候変動適応法の影響は?
          • ニーズはあるけど、供給がない
          • コンサル業界のチャンス
            • 学術とコンサルの持ってる技術のギャップ
          • 渡部さん、起業したら儲かるんじゃないか?
            • しかし、ビジネスの継続性はあるのか???
  • 飲み会のネタ
    • プロポーザルの情報
      • 大学のメーリス・HP
    • DIAS???
    • 「共同研究をやりたい」と思う理由
      • 1.そもそも、やりたいことに溢れている
        • 「新しいこと」を始めたい、ということか?
      • 2.大学教員と研究所研究員のマインドセット(ゲーム)の違い?
        • 学生がいっぱい居るからネタが欲しい(大学教員)
        • どうやって自分が「世界一」になるか
      • 3.プロポーザル書くより、研究して論文書きたい、ではないっぽい?
        • やりたいことを探している???
  • グループディスカッションの興味
    • 水文・水資源学のマッピング
    • 学問のあり方・評価・(科学哲学に関連する)
      • クーンのパラダイム論
      • 工学と理学
      • 社会実装をどう評価されるように持って行くか
    • データに関するお話(綿貫さん)
      • データを集約、データの階層化、データペーパー
      • コンサルはデータを集約化・翻訳化
    • コンサル
      • ビジネスと学問のギャップを埋める
  •  メモ
    • 結局、問題は「何をするか?」
      • キーワードは「末広がり」ではないか???(宮嶋氏より)
  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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