2018.07.10 [読書] 生きること・学ぶこと

広中平祐 「生きること・学ぶこと」

フィールズ賞も受賞した著者が,研究人生や考えてきた事をまとめた本.
分野は違うものの,考え方に納得させられる記述も多し.良書.

個人的なヒットは,最後の2つ.
確かに,自分より頭が良いと思う人は,たくさん見てきた.彼らに勝つには,継続や目的に対する努力しかない.
また,最初は幼稚でも,1つずつステップを重ねることが大事だと思いたい.

  • 子供の成長: 絶対的味方が必要 (e.g. 神主さんに連れていく母)
  • 常に身近に尊敬できる人を置き,その人から盗む
  • 他人の目を気にしていては飛躍できない
  • 学習から創造への飛躍について
  • 自分より頭が良いと思う数学者は,五万と見てきた
    • 継続することが大事.要は,ゴールにたどり着けるか否か
  • 米国の学生は,仮説を立てて演繹する
    • 仮説は,その都度,より良いものに置き換えればいいと思っている
  •  先代の偉人と比較して,どうしても書くことがバカバカしくなることがある
    • 選挙の一票の感覚
    • しかしそれでも,書かないと始まらない.ステップにする
    • 出発点は,皆幼稚なのだ


生きること学ぶこと (集英社文庫)

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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