2018.01.05 [哲学思想] 構造主義・人工知能の考えごと

色々とリンクしてきそうなので,現時点での考え事まとめ.

1.暇と退屈の倫理学 by 國分功一郎
暇ではないけど退屈、この言語化を得たのは嬉しい。去年は研究者として成長を実感した年でした。2018年は収穫期に入りそうですが、ストレスフリーな忙しさに自己満足しそう、な事に危機感を持った。最近、起業・転職・チャレンジに身を置いてる友人が多くて刺激的です。感謝。

2.脳は何故心をつくったのか by 前野隆司
3.寝ながら学べる構造主義 by 内田樹
4.人工知能は人間を超えるか by 松尾豊
構造主義,脳科学,人工知能の話が個人的にリンクした.脳科学は,悲しいかな自由意志や意識なんてなくて、意識とはただの反応かもよ,と言っている(ラプラスの悪魔的な).構造主義は,我々の思考は言語や時代・社会のコモンセンスに強く縛られてるんだけど,君の自由意志だと勘違いしてない?って言ってる.人工知能は,情報圧縮のために容易に過学習(自信過剰)に陥るので,いろんな刺激が必要だよと言っていた.踏まえて,脳は多種多様な外部環境から認識可能な情報だけ圧縮して,これが世界ですよと見せてるだけなのだろう.意図的に新しい刺激・思考・チャレンジを脳に与える習慣が大事だと腑に落ちた.この辺は,暇と退屈に繋がる.

  • kotsuking
  • 関東の某国立大学、教授。他に、JST・さきがけ研究員、理研・客員研究員、気象予報士。京都大学大学院で博士(工学)を取得。
    スーパーコンピューターを駆使して天気予報の改善に取り組むデータ同化研究者。座右の書は「7つの習慣」。

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